2019/06/21 18:51

どーも、劇団世紀21枠です。
リングワンダリング2019ネタバレ第二弾です。見たくない人は早めのブラウザバックをお願いします。

本日のネタバレタイトルは「ぐっばい」です。

というわけでさくっと写真ドーン! 出演するのはこの三名。左から、各務青湖、雪城雨、プリム、です。

この記事はあと三分くらいで読み終わります(多分)

目次
・前書き
・こんな人におすすめ
・本編の見どころ

前書き
今年のリングワンダリングの短編は、小規模なカルト集団の教祖の息子に生まれてきた二代目の人生の中から交通事故の場面を切り取ったもの
という謎の統一ルールがあるのですが、この「ぐっばい」は教祖が中年から壮年期の間に大型トラックに衝突し、死んでしまった後のお話です。

こんな人におすすめ
・ライトに楽しみたい方
・集団、組織の圧力に押しつぶされそうになっている人
・シュールなシチュエーションが好きな方


本編の見どころ
見どころ1
知らない間に教祖が火葬されていた(教祖といっても行政視点ではただの身寄りのないおっさんなので)ことを知った幹部二人の言い争いの場面。
アメリカのドラマばりに続く口論、女幹部、男幹部のシュールな言い合いが続く中、女幹部の口から「毒ガス」の一言、否応なく実在の有名な集団が想起され、見るほうも無駄に緊張します。

見どころ2
超能力修行場面。
ただしやっているのはただのアクロバティックな筋トレです。単純に絵面が面白いので笑える感じですが、現実でも気づけばこういう意味不明な袋小路に追いやられることはままあるわけで。この作品の楽しみ方は目の前の事象をあざ笑いつつ。定期的に発せられる”この状況”は決してあなたの日常と遠く離れたものではないというメッセージに居心地の悪さを感じながら心の中で反論する、という感じでしょうか。

見どころ3
遅れてきたもう一人の女信者の乱入によって状況は混迷し、ついに毒ガスの使用が決定的になる場面。
書いてある通りですが、男性幹部の反対もむなしく、教祖の弔い合戦として毒ガスによるテロを行うことがよくわからない討論のようなものをするうちに決定してしまいました。現実社会でもよくある、強固に反対する人が特にいなかったので何となくその方向で決定が出てしまうあれです。集団の意思決定の不安定さというか雑さを揶揄したシニカルなコメディ場面です。ただ本編ラストまで見れば、ちょっとした救いというか、これまたあるあるな感じで意思決定が覆りますのでそのあたりはぜひ公演にてご確認ください。

ここに書いてあることが本当かどうか確かめるチャンスがまだ残っています(2019/6/21現在)
どうか皆様、劇場まで足をお運びいただき、実際に観劇くださるよう、劇団員一同お願い申し上げます。

公演情報はこちら!
http://muzina.saleshop.jp/blog/2019/04/23/200732