2018/06/20 18:19
前回に引き続き、次回公演の短編の紹介をやります!
・最初にジャンル、どんな人が好きそうか、ざっくばらんなコンセプト説明を行います。
・作品評価については完全主観、筆者の椋原メトロの好みに乗っ取って一方的に断言します。
というルールを適応しつつ忖度しながら作文していきます。
まずは出演者の写真をドーンと差し込みつつ、今日の作品は「イヌネコのたぐい」!
ジャンル:動き回る系エンタメ/荒唐無稽/勢いで解決
どんな人が好きそうか:男子高生/疲れている人/笑いたい人
コンセプト:生命肯定系芝居、自殺寸前の人には焼け石に水ですが、自殺寸前まで行くのを食い止める、そういう笑いと生きることの肯定に主眼を置いたコメディ作品。
地球人類すべてがヌーディストになって、全裸で生活している世界を舞台に、全裸革命の立役者である主人公が、暗殺を企てる政府の裏をかき、どうにか生き延びようという筋書き。
エンターテイメント性を増すために「人類初の全裸での宇宙遊泳」「主人公暗殺のために特別改造された宇宙船」といった舞台装置が設定されているが、見えない悪意や害意にくじけそうになりながらも立ち向かう、という王道的展開をコンセプトとしています。
作品評価
今公演の三短編の中で一押しの作品がこちらになります。
やはり基本的に多くの人に勧められる作品はテーマが明るいというか、病的でない物のほうが多いわけで、生命を肯定するという主題はただそれだけで得点が高いですね。
ただ「この生命肯定」系の戯曲は艱難辛苦を乗り越えて、何かと対決して、勝利するというのが定番のパターンで、大上段に構えたラスボス的存在に最下段から挑んでいって最後は最上段に立つというのがある種の様式美だと思いますが、この作品は2018年の作品ですので、そのままやっていては暑苦しい価値観の押し付けになってしまいます。
ので、勝利条件を「打倒」から「支配下からの離脱」に変更し、決闘の内容を「正面対決」から「裏をかいて生存=死んだふり」、そもそもの対決の相手も「強大な存在」から「政府の一部=とらえどころのない集合体」に変えて、「危険からの逃避」と「他者の価値観ではなく自己の価値観によって生きること」こそが生きるための手段で、生存=勝利であるという今風の解釈というか至極まっとうな解釈で作品が作られています。
タイトルの「イヌネコのたぐい」というのは、「自分勝手で」「他人のことを気にしない」人間のことを指すのでしょう、言ってしまったら人畜生というところでしょうか、作品中の全裸も宇宙遊泳もこの人畜生のメタファーとして機能しています。
自死を選ぶしかなかった人たちは、人畜生ではありえません、ただ追い詰められて、苦しんで死んでしまうくらいなら、人畜生になってしまったほうがいいんじゃないでしょうか? そういう前向きな作品です。
※個人的に面白いと感じるのは、ヌーディストの話なのに、全員着衣で一切全裸感がない所です。
↓の二人とその他有象無象が皆様のご来場を心よりお待ちしております!
どうか! どうか! ご興味お持ちいただけましたら是非ご予約をお願いいたします!
この記事で紹介した「イヌネコのたぐい」は
7/11(水)開演19:00 イヌネコのたぐい/ながい夜
7/12(木)開演19:00 イヌネコのたぐい/ながい夜
7/13(金)開演19:00 イヌネコのたぐい/リングワンダランニング
7/14(土)開演13:00 イヌネコのたぐい/リングワンダランニング
の四回公演です!
ご予約はこちらからどうぞ! 個人情報漏洩が怖い方は frame21c@gmail.com に氏名(偽名でもいいです)観に来る回、枚数をご記入の上メールください!
皆様のご来場お待ちしてます!